No18. 面積流量計の取付前後の配管部における直管長は、いくら以上必要か?
Q.面積流量計の取付前後の配管部における直管長は、いくら以上必要か?
A.不要です。
流量計の入り口出口とも、同径ならば曲がりがあっても問題ありません。
指示の安定をより求めるなら直前直後の曲がりは、ない方がいいです。
不要の理由
フロート又はフラッパーは、その前後の差圧によって生じる力によって動作しています。
それに釣り合う力は、フロートでは自重であり、フラッパーでは「ばね力」です。
フロート又はフラッパーは、その流速分布に片寄りがあっても、力としては平均化されます。
実際の実験でも誤差の発生は見られていません。
オリフィスや電磁流量計のように、特定箇所の流速を検知するものでは、流速分布に片寄りがあると誤差が出るので直管部が必要となります。
いろいろな配管接続
「直管部が不要」を拡大解釈されて、「管の接続は何でもいい」と解釈すると大変キケンです。
実際の配管では流量計の前後接続は、いろいろな状況があります。
図例を参照して問題ないかどうかチェックしてください。
問題「ない」接続
次のような配管接続は問題ありません。
問題「ある」接続
次の図例は指示誤差が発生します。
同径の管路を直前又は直後にも設けてください。