No25. サイトグラス式の「流量監視計」とサイトフローは何が違う?
Q.サイトグラス式の「流量監視計」とサイトフローは何が違う?
A.
サイトフローとサイトグラス
サイトフローもサイトグラスも一般には「検流器」と理解されているようです。
「フラッパー」=検流器という認識もかなり多くあるようです。
流量計測が目的ではなく、「流れているかどうかだけ知りたい」ときに表現されているようです。
「検流器」の動作原理とフラッパー変位特性水道の蛇口から出てくる水を手のひらで受ける力を感じますが、これと同じでフラッパーはノズルから流出する力を受けて変位します。
これは「動圧力」と呼ばれるもので、流速が速くなるほど大きくなり、フラッパーを変位させます。
理論的なことは棚上げにして、現品を実流量テストして、その流量とフラッパーの角度変位特性を調べてみますと、下図のような目盛り間隔となっています。(バネのないときは、全く異なったものになります)
当社では目盛り特性が良くないので、流量指示計としては使用されていませんが、単に角度目盛り線のみを付けることで、運転上の目安にはなります。
当社のフラッパー形
当社のフラッパー形は全て「面積流量計」の動作原理です。
サイトグラス式は品名「流量監視計」、形式FS-0400、磁気結合式は品名「フラプター」、形式FM-0350です。フラプターには現場指示の他、接点付き、4-20mA発信、積算等多様な機種があります。
「面積式」の特性
ライナーを取り付けることで、フロート形面積流量計と同じように、流量の増加に伴って流体の通過面積も変化することです。
流量式は明確でフロート式とほぼ同じの次式です。
Q=CA√(2gK/Af) K:バネの力
このため、流体の比重の違いは理論的に補正することが出来、流量計として使用できます。
もう一つの特徴は、ライナーのR値を適切に設定することで、 流量変化に対するフラッパーの角度変化をほぼ等間隔にすることが出来ます。
下図はその目盛り特性例です。