No27. フラッパー形面積流量計の流れ方向において、上→下は何故いけないか?
Q.フラッパー形面積流量計の流れ方向において、上→下は何故いけないか?
A.流体が充満すればOKです。
気体用は全く問題ありません。液体用のとき、 流量検出部には流体が充満していることが大前提です。
流れ方向が下から上に限らず、水平配管でも同様です。
”雨どい”のような上から下の流れは特に工夫が必要です。
流体が充満する工夫が配管にあれば、 上から下も製作可能です。
液の充満度と流量の大小
水平配管で充満しない状態
出口側が垂れ流しのときは充満しません。
充満の工夫例
下図のように、出口側にバルブを設けて、
頂部に空気抜き弁を付ければ空気の排出が出来ます。
流れを止めるときに出口バルブを全閉にしておけば、 次の流し始めのときも空気は入ってきません。
充満しなかったら?
計器内に空気が多量に入っていると、指針がブルブルしたり指示が多めに出ますが、それらの程度は指針の動きだけでは分かりません。
運転時の空気排出要領
流量がゼロでも流量計内には流体が充満するような配管が理想的です。
やむを得ず流れを止めたとき、 計器内がカラになる様な配管のときは、可能なら次のようにして下さい。
流し始めのとき、出来れば目盛り100%程度の流量を2、3分間だけ流し続け管内空気を充分に排出してください。
管路がカラの状態からそのまま小流量を流したときは、残留空気が充分に排出されず、指示誤差や不安定動作の原因となります。
水平配管のときも同じです。