Q.現在使用中の配管途中に面積流量計を取り付けたいが、今いくら流れているか全く見当が付かない。どうすればよいか?
A.目盛り範囲は多種多様
口径に対する流量は配管用途により多種多様で、 これといった”標準目盛”は設定しにくいものです。
したがって、取り付けようとする流量計の最大目盛を決定するためには、その配管での使用目的のための「常用流量」を是非とも知る必要があります。
一般に計器の最大目盛は常用流量の1.3倍くらいが適当です。
”常用が中央値”のイメージから2倍と考えがちですが、大きすぎます。下図を参照下さい。
最大目盛区分
最大目盛数値は(任意ではなく)次のような数値から選びます。
10,12,15,20,25,30,35,40,45,50,
60,70,80,90
実際の数値は0.01,0.1,1,10,100,倍の
値を使います。
見当を付ける
さて、ご質問の「現在流量が全く見当付かない」とのことですが、 何とか”見当”を付けなければなりません。下記線図から該当条件を見て、(1)から(3)の方法をお試し下さい。
(1)管路出口で実測
口径が25A以下くらい、水のように排出しても安全な液体のときに出来ます。
よーいドンで、おおざっぱでOKですから、バケツで受けて下さい。 入れている時間を計ってください。
ストップウォッチがなければ、腕時計の秒針でも間に合います。
バケツに入った量は寸法計算か、はかりがあればなお結構です。
q=V/s×3600 (l/h)
V:リッター
s:秒
(2)自然流下のときの流量計算
概算流量式
Q(m3/h)=0.0058×d^2×√(h)
d:パイプ内径(mm)
h:有効落差(m)
(3)どうしても見当付かないとき
止むを得ません。 カタログ値の最大でお試し下さい。
調査対象の選択線図