Q.フラプターを水平配管に取り付けるとき、目盛り面を上向きに取り付けていいですか?
A.上向きは不可です。
水平配管では、必ず目盛り面が垂直になるように取り付けて下さい。
正しい姿勢
何故ダメ?
作動が悪くなります。
フラッパーの軸受けは、軸回転用です。
目盛り上向きにすると、軸長さ方向の平面部に摩擦力が出ます。
また、フラッパー端面と底板部に”当たり”が出ることがあります。
これらのためにフラッパーがぎくしゃくする動きになります。
指示誤差が出ます。
目盛り面が上向きになると、フラッパーの自重は流れに対抗する成分がなくなります。
このため、 正常姿勢のときに対して流量検出上の力関係が変わり指示誤差となります。
その様子は
上図のような感じですが、誤差の向きは流れ方向により方向が反対になります。
・誤差の大きさは、最大流量指示が小さいほど大きくなります。
・「ゼロ」位置がズレたり、不安定にもなります。
ゴミが溜まり易くなります。
底板部に溜まったゴミは自然の流出が出来にくくなります。
分解掃除が不便です。
ウラフタが底になりますので、配管に取り付けたまま分解が出来ません。
特に口径が100A以上くらいになると、重くて配管からの取り外しが困難です。
上面カバーの窓板障害
屋外だと雨水が溜まります。
物を置いたり、足で踏んだり(地上近いとき)、とかく窓板を壊しやすくなります。
それでも「上向き」にしたい
それでも上向きにしたいときは、ご注文の前にご指定下さい。
現場で急きょ変更したいときは、次善の策として、目盛り面45°をお勧めします。
但し、相手側フランジのボルト穴位置を回転させる必要があります。
幾分かでも条件が良くなります。