No2. 面積流量計という名前の由来は何か?
「面積流量計」が商品化され始めたのは米国で、約80年くらい前です。
日本で国産化され始めたのは、昭和15年位からと言われていますが、一般的になってきたのは昭和30年くらいで、実質的な実用化、商品化の歴史は約50年くらいといえます。
いろいろな呼び方
1.VARIABLE AREA FLOW METER
2.ROTAMETER(商品名)
3.FLOWRATOR(商品名)
4.面積式流量計
5.「面積流量計」(JIS名称)
6.浮遊式流量計
7.浮き子式流量計
8.ローターメーター等々
動作原理に由来した名称
動作原理に由来した名称流量計には様々な動作原理に基づく名前がありますが、
その中で図に示すような原理の総称を、「面積流量計」といいます。いろいろな呼び方一口で言えば、流量の増減によって流量検出部の流体通過面積が変化することを応用したものです。
すなわち、上記1.の英名のように”可変面積”を原理とした流量計といえます。
もともと、この原理の開発された経緯は、テーパー管とフロートの組合せによるものですが、後年いろいろな形の応用品が実用化されています。
”ローターメーター”
よく使われる名前ですが、これは開発当初、中心にガイド棒を持たないフロートが使われたとき、姿勢を安定させるために、外周部に”刻み”を加工して流れの力でフロートを回転させました。
コマの原理で垂直姿勢を安定させたわけです。
水流の分流方向反力で回転ガラステーパー管この回転する(ローティション)特徴を商品名にしたのではないかと想像します。
いろいろな”可変面積”原理
次のような可変面積の形があります。