No3. 面積流量計に関するJIS規格にはどんなものがあるか?

面積流量計の製品そのものを規定するJIS規格はありませんが、基本的なことを記述したもには次のようなJISがあります。

JIS B7551

「フロート形面積流量計」
主要項目は次の通りです。
1.動作原理
2.各部の名称
3.種類
4.性能
5.構造
6.寸法
7.外観
8.材料
9.性能試験方法
10.検査
11.表示
12.選定
13.設置
14.測定及び操作
15.補正
16.点検・整備・校正

関連JIS

JIS B8302 ポンプ吐き出し量測定方法
JIS B7552 液体用流量計器差試験方法
JIS B7556 気体用流量計-器差試験方法

参考校正装置

図1.基準となる流量計による比較校正(水、空気)直列に配管接続して、単に読み取り比較で校正します。最も能率的な方法で、多くはこの方法が用いられます。

図2.台ばかりによる校正(水)供給圧を一定して、流量設定し、転流器による流路切り替えにより、一定時間はかりの容器に水(液)を流し込み、その質量を水(液)の比重でわり算して、体積流量を計算します。

図3.タンク(体積計)による校正(空気)タンクに水を入れたのと同体積の空気が排出されます。
従ってタンクに入った体積を水面計の目盛で読み、それに要した時間をストップウォッチで測り流量を算出します。流量調節は校正される流量計の指示値に合わせます。

計量法での位置づけ

面積流量計は設備のプロセス監視に使用されるもので
すから、計量単位を除き、計量法の適用は受けません。
特殊なケースとして、排ガス、排水においては「取引、証明に使用される場合は「特定計量器」として、その製造、使用、修理は計量法の適用を受けます。

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