No16. 非ニュートン粘度とは何ですか?

Q.非ニュートン粘度とは何ですか?

A.ニュートン粘度と非ニュートン粘度

一般のOILや化学物質が持っている粘度特性が「ニュートン粘度」です。
高分子系液体が持つ粘度特性が「非ニュートン粘度」です。
高分子系液体には、塗料、高分子凝集剤、ポリマー、モノマー等と呼ばれているものがあります。
この他に異なる粘度特性を持つものに、泥水、セメントミルク、セラミックス溶解液などもあります。

非ニュートン粘度の特性

「ニュートン粘度」と異なり、粘度特性の他、「弾性特性」も併せ持っているので、「粘弾性液」などとも呼ばれていますが、ピンと来ません。
早い話が、OILの粘度のように扱うことの出来ないシロモノです。
流速が速くなると、 分子結合が寸断されて粘りけが弱くなる様な感じです。
回転式のB形粘度計で粘度を測るときローターの回転数を変えると、粘度表示値が変わってきます。
(OILでは表示値は変わりません)
この特性の概要を下図に示します。

流量計に対する見かけ粘度

流量計の見かけ粘度を決める目安として、過去の経験的感覚から、 下図のグラフを使用しています。
少し乱暴ではありますが、データを流量計の検出部の流速まで延長して、流量計流速に見合う「見かけ粘度」を算出します。
概ね、この見かけ粘度を使うことで実用的に近い流量指示が得られます。(申し訳ありませんが、どの程度の誤差範囲なのかは把握できておりません)

お客様からの粘度指定

300cPとか600cPの指定を戴くことがあります。
これは溶液メーカの資料か何かに表示されているものをそのまま提示されたかと思われますが、このままの粘度を基準にして流量計を作りますと、大幅な指示誤差になっているようです。

当社推奨見かけ粘度

当社では、下図のグラフから推定して、流量や、機種を勘案して10~30cPを推奨しています。

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