No20. AP-0200形透明テーパー管式面積流量計の目盛り長さが短いようだが、精度上の問題はないのか。 また短い理由は何か?

Q.AP-0200形透明テーパー管式面積流量計の目盛り長さが短いようだが、精度上の問題はないのか。また短い理由は何か?

A.精度と目盛り長さ

本器の許容公差は±2%F.Sで、他の同仕様品と同じです。
目盛り長さは約100mmとなっていますが、一般に目盛り読み取り誤差は±0.5mm程度ですから、視差は充分に無視できる範囲です。

フロートの”ゆれ”

実際にフロートと目盛りの読み合わせを行うとき、フロートが多少上下にゆれていることがあります。
目盛り長が短くなると、この”ゆれ”が相対的に大きくなるように感じるかも分かりませんが、実際にはテーパー管が短くなった分テーパー度も強くなり従って振幅もその分縮小されますので、誤差が大きくなることはありません。

感覚的には約目盛り長さが長いと何となく精度も良くなるような気がしますが、許容公差が同じである限り、結局、目盛り長さ100mmは、必要にして充分であることが分かります。

短い理由

何事によらず、小型軽量化はコストダウンの有力な方法の一つです。
下図は長さの比較図です。
約半分の長さになっています。

配管スペースの節減

このことは、製品コストだけでなく、配管取付時にも何かと都合良くなります。
流量計の前後弁やバイパス弁を組む場合、出来るだけコンパクトに配管をまとめることが、一般に要求されます。特に配管スペースが狭いときは、必須条件となります。

取付強度の向上

一方、配管への取付というものは現場施工の性質上、多かれ少なかれ、フランジの平行度、ボルト穴のずれ等が原因で、計器側にかなり大きい外力が掛かるものです。

本器AP-0200形は、全長が短いことに加えて、一体構造のハウジング構造となっているため、このような外力に対する強度は、旧来品に比べてはるかに大きくなっています。

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