No33. 接点の方向と切断差
納入図記入時、接点の方向で戸惑った方へ!!
接点の方向ってなに?
接点の方向は4種類から選択可能です。
以下/以上・ON/OFFについては下記で示す通り。
断水警報でご使用の方は、以下ONまたは以下OFFのどちらかを選択してください。
(以上ON/OFFで設定すると切断差が目盛範囲外になる為、設定不可)
オーバーフロー警報でご使用の方は、以上ONまたは以下OFFのどちらかを選択してください。
(以下ON/OFFで設定すると切断差が目盛範囲外になる為、設定不可)
切断差についての補足
接点値を最大または最小目盛とした場合、接点の方向に制限があります。
フラプター流量計はリードスイッチを採用しています。
リードスイッチの特性上、F.S.7%(最大)の切断差が生じます。
目盛範囲外に切断差が発生すると復帰しないことがある為、切断差を含めた目盛範囲になるように接点値を設定してください。
最大切断差F.S.7%のとき (1目盛50l/h)
1000×0.07=70l/h
”200以上ON”で設定すると最小目盛以下は不感帯(緑斜線範囲)となるため70l/hに相当する指針の動きがないと接点はOFFになりません。
この場合、常にONの状態となってしまい接点の役割をしません。
接点の役割を果たすために
1000×0.07=70l/h
”200以下OFF/ON”で設定すると、切断差は目盛範囲になるので270l/h付近でON/OFFとなります。
用語Q&A
- 切断差とは?
- 切断差とは、ヒステリシスのことをいいます。
- ヒステリシスとは?
- 加える力を最初の状態のときと同じに戻しても、状態が完全に戻らないこと。
強磁性体の磁化と磁場との関係にみられる一種の遅れの現象。
「印加された入力値の方向性によって、出力が異なる機器の特性」 (JIS B 0155:1997 23323) - 不感帯とは?
- ある大きさになるまでは出力が0となり、ある大きさを超えてから出力が現れる特性のこと。
「出力値の変化として感知できる変化をまったく生じることのない入力変化の有限範囲」 (JIS B 0155:1997 23325)