フラプター流量計(接点付) 【FE-0360】

SS400 SUS304 SUS316 電源不要直管長不要水平・垂直配管セルフメンテナンス屋外設置本質安全防爆長寿命液体・気体 PVC製ナイロンコーティング

液体・気体、様々な流体に対応可能なフラッパー式面積流量計です。水平配管や直管長が取れない場所にも設置可能です。冷却水・ブライン・不凍液等の管理や、切削油等の潤滑油など目安流量の確認にも活躍します。比較的大型なろ過装置のフィルターの目詰まりを流量の能力で管理する用途の他、ポンプの能力の確認や大型モーターの冷却水の断水警報等に実績が多数あります。 FE-0360では、フロースイッチとして断水警報やオーバーフロー防止に使うことができます。

カタログ請求

お問い合わせ見積依頼

特徴・仕様

・ナイロンコーティング仕様

主に海水で使用する際に本体を腐蝕から守ります。
金属製の流量計を海水で使用した場合、孔食や隙間腐蝕など本体に様々な腐食が発生しやすくなります。そこで接液する本体にナイロンコーティングを施すことでメンテナンスの頻度や腐食によるトラブルの現象につながります。
対象口径：15～100A
注意：本体のみコーティングとなります。(本体以外の可動部はコーティングが施されていません。)

・PVC製本体

樹脂製で流量範囲が豊富な製品です。
フロート形面積流量計はフロート材質の質量に依存するため、樹脂フロートで製作すると製作可能な流量範囲が少なくなってしまうことがあります。フラッパー形流量計は検出部が質量に依存しないため金属製と同等の流量範囲を製作可能です。ご使用の配管が樹脂の場合に軽量なPVC製を選定してお使いください。

リードスイッチを採用！

自己保持型の無電圧接点”リードスイッチ”を採用しています。
リードスイッチは接点部が不活性ガスと共にガラス管内に封入され、構造がシンプルで機械的摩擦がないので長寿命です。

接点の動作原理

リードスイッチが駆動用マグネット(指針)が近づくと磁性体のリードスイッチが吸着されONします。

本質安全防爆構造

指定のバリアリレーとの組み合わせにより本質安全防爆に対応することができます。

流れ方向の選択が自由！

流量計は流量検知方式により取付条件が必要な場合があります。フロート式面積式流量計は設置方向が限られますが、フラッパー式面積流量計は全ての流れ方向に対応が可能です。

フラッパー式
バネの応力を利用し流量を計測します。指定の流れ方向で流量試験を行うことで自重影響を含めた流量を検知することが出来るためどの流れ方向にも対応が可能です。
フロート形
100%自重を利用し流量を計測します。フロートに自重以外の力を受けない事が原則になるため、垂直な下→上の配管に取り付ける必要があります。

内部清掃が簡単に！

面積式流量計は流体の力を利用して流量を検知するため必ず可動部があります。現場指示計は工業用水を利用した汚れを含んだ流体に使用されることが多い為、流量計の可動部の清掃が必須となります。

フラプター流量計は配管から外すことなく清掃口から簡単に清掃が行えます。部品点数も少なく誰でもメンテナンスをすることが可能です。特に100A以上の大口径のご利用をお考えの方は現場でのメリットを実感する事が出来ます。

不透明な流体でも指示が読める！

本体と指示部がマグネットカップリングにより完全に別構造になっているため、流体が汚れていても指示計には影響がありません。

直管長が不要！

面積式流量計は流体が通過する隙間面積の変化を流量表示しているため、配管に流れる流体形状の変化に対する影響が少ないので基本的に直管長は必要ありません。流量調整バルブ等の積極的に乱流を起こすような機器は流量計の出口側に設置していください、指針の安定につながります。

様々な流体に対応！

機械的にフラッパーを動作させるので、液体、気体問わず計測可能です。腐食性流体については接液部の腐食性に耐えられるものであれば製作可能です。フラプター流量計ではSUS304, SS400, PVCを取り扱っています。さらにオプションにてSUS316の対応も可能です。

・低圧設計

設計圧力も少なく設計可能です。フロート式流量計は動作時の浮上と自重による沈み込みが小さくなり安定するバランスが取れた位置が流量指示値となります。低圧時はこのバランスが取れず浮上と沈み込みが繰り返してしまいます（ハンチング現象）。このため設計圧力は動作差圧の5～10倍程度必要になる事があります。フラッパー式はスプリングのバネ力がありますので戻りの力を吸収し安定して計測することが出来ますのでハンチングの影響も少なく、低圧力での設計可能です。

: ハンチングの影響が少ないフラッパー式

: フロート式流量計のハンチング

壊れにくい！

検出部は金属製で部品点数の少ないメカニカルな構造です。流量計検知で電子機器を必要としないため、きちんとメンテナンスを行えば長い間使用することが出来ます。スプリングのへたりを心配されるお客様いらっしゃいますが、最大流量を超えて流しても弾性限界を超えない設計になっていますので、正しく使用して頂ければバネのへたりによる精度誤差も微々たるものです。

仕様／オプション

標準仕様

項目	内容
構造	屋外耐水性
精度	±3％F.S.
レンジアビリティ	10:2（一部例外あり）
使用流体温度	-20～+120℃（周囲温度は25℃とする） PVC製は0～+40℃
最高使用圧力	1MPa
製作可能な目盛	「目盛選定表」より選択
取付姿勢	「左→右」「右→左」「下→上」「上→下」より選択
指示ケース部	ケース本体：ADC12 ケースカバー：強化プラスチック色：黒半ツヤ
本体部	本体材料：100A以下　SS400/SCS14 125A以上　SS400/SGP 要部材料：SUS304/SCS14 塗装色：グレー
指示機構	マグネットカップリング

オプション

項目	内容
フランジ規格	JIS：5K 16K 20K JPI：150# 300# ASME：150# 300# NDS：5K 10K
高温用	-20～+200℃（周囲温度は25℃とする）
接液部材料	100A以下　SUS304/SCS14、SUS316/SCS14 125A以上　 SUS304, SUS316

電気的仕様

項目	内容
接点数	１接点又は２接点
スイッチの種類	リードスイッチ（自己保持形）
動作の方向	以下OFF、以上ON、以下ON、以上OFF　より選択接点の方向にお悩みの際、ご参照ください ⇒ 技術資料　接点の方向と切断差
動作流量の設定	目盛範囲で任意可変
ON-OFFの切断差	約7％ F.S.
接点の定格	開閉電圧 MAX 220V 開閉電流 MAX 0.5A 開閉容量 MAX 50VA （上記いずれも越えないこと）
接触抵抗	400mΩ以下
絶縁抵抗	100MΩ以上
耐電圧	端子とアルミケース間 AC1500V1分間
端子箱構造	屋外耐水形接続口 G1/2

流れ方向と姿勢

使用流体例

液体：各種の水、汚泥水、海水、薬液、オイル等
気体：空気、蒸気、その他気体
※流体との接液(ガス)材質の適合性のご判断はお客様責任にてお願いしております。

口径別による外観イメージ

Q&A

フラプター流量計の耐用年数はどれくらいですか？: 一般論にはなりますが5～10年程度と考えていますが使用環境により大きく異なります。

海水用の流量計はありますか？: はい、ございます。専用機種ではございませんが、一般品を用途にあわせて材質を変えたりコーティングを施し海水の用途に適用した製品がございます。

左→右で製品が届いたのですが、取付方向が逆でした右→左で使用しても良いでしょうか？: いいえ、ご使用になれません。ご注文いただいた流れ方向で目盛を作成しておりますので流量誤差が発生したり0点に戻らなくなることがあります。目盛の数字も逆さまになりますので改造を御依頼ください、お急ぎの場合は柔軟に対応いたします。

防爆仕様の流量計はありますか？: はい、ございます。バリアリレーを使用した本質安全防爆であれば対応可能です。

フラプター流量計の価格表をいただけませんか？: いいえ、申し訳ございません価格表は管理上お配りしておりません。

リードスイッチの寿命はどれくらいですか？: 約1億回です。実用上においてはこの値を超えることはないと考えます。

スイッチの切断差って何ですか？: 接点がある設定流量値でON（OFF）した後、復帰する際に発生する設定流量との差分です。→技術情報No.33参照→技術情報No.33参照

フラッパー流量計は気体も計測できますか？: はい、計測可能です。精度良く計測するにはできる限り実際の使用条件に近い流体温度及び流量計内にかかる圧力値をご指定ください。面積流量計ではこの温度と圧力の変化を流量計自身では補正できません。

屋外で使用出来ますか？: はい、製品によりますがフラプター流量計は密閉構造の指示部はIP65相当で製作しておりますので屋外で使用可能です。

フラプター流量計は目盛を上向きに使用できますか？: いいえ、原則不可でございます。ただし、流体が比較的奇麗な場合であれば標準外で製作することが可能です。営業までお問い合わせください。

端子箱の向きを指定できますか？: いいえ、できません。流れ方向により固定されてしまいます。

購入したばかりの流量計が動かないのですが、よくある事なのでしょうか？: いいえ、全ての製品は流量試験を行って出荷しております。初期不良の90%以上は配管のゴミつまりが原因です、ウラフタを開けて掃除をしてみてください。（メンテナンスマニュアルはこちらです）

種類	PDF
製品カタログ
取扱説明書
目盛選定表
CAD	資料請求
メンテナンスマニュアル	資料請求

問合せ・見積フォーム