面積流量計は直管長が必要か?
こんにちは 営業部吉澤です。
日頃お客様よりよく頂く質問で多いのは、
面積流量計は直管長が必要か? 直管長はいくら以上必要か? などの質問をよく頂きます。
流量計は直管長を取らなければならないと思っている方が多いようです。
面積流量計は基本的に直管長は不要で御座います。
今回はその理由をご説明したいと思います。
■不要の理由
フロート又はフラッパーは、その前後の差圧によって動作しています。
そのに釣り合う力は、フロートでは自重であり、フラッパーではばね力です。
流量計の入口出口とも、同径ならば曲がりがあっても問題ありません。
フロート又はフラッパーは、その流速分布に片寄りがあっても、力としては平均化されます。
実際の実験でも誤差の発生は見られていません。
オリフィスや電磁流量計のように、特定箇所の流速を検知するものでは、流速分布に片寄りがあると誤差が出るので直管部が不要となります。
指示の安定をより求めるなら、直前直後の曲がりはない方が望ましいです。
しかし、「直管長が不要」を拡大解釈されて、「管の接続は何でもいい」と解釈すると大変危険ですので例を参照して頂き問題ないかチェックしてください。
■問題「ない」接続
次のような配管接続は問題ありません。
■問題「ある」接続
次の図例は指示誤差が発生致します。
同径の管路を直前 又は直後にも設けてください。
ここまでが直管長不要の理由となります。
下記QA情報に流量計の直前で流量調整するとき、
目安となる長さを記載しておりますので参照ください。→「 No17. 流量計のすぐそばで流量調節するとき 」
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